この内容は、どこかにも書かせていただいてる内容ですが、あまりやらかしたシリーズのネタが更新されないので、正直に使いまわししますwww
これは僕が大学生の頃の話です。
当時僕はアルバイトを2つ掛け持ちしており、塾講師のバイトが週3回。なんでも経験だと思ってやり始めたコンビニが週4回と鬼のようにバイトをしていた。つまり週7回でバイトしてたのね!
なぜこのような状況になったかと言うと、ドドリアに似ている店長から
そしたら他の曜日全部入れやがったんですよ。
希望で週1~2って言ってるのに、全部入れるかね!?wwアホなの?!
まぁそんな感じで、バイトしてクタクタになりながらも帰宅したある日の出来事で、僕が経験した実話を盛りに盛った物語である。
~序章~悪魔の旋律
今日もバイトが終わった。自宅の扉を開けて僕はある異変に気付いた。
何かが僕の内部を揺らし、重低音のある旋律が玄関に響き渡った。
そうお腹が減ったのだ。
僕はお腹が減っている。そう確信した時。すでに僕の足は台所へ向かっていた。
無意識だった。まるで、このお腹から奏でられる旋律に踊らされている感覚だった。もう止まらない。
何か・・・何かでお腹を満たさなければ!!それがこの状況を打開する策だと思いつくのに、いささかの時間も必要なかった。
そしてたどり着いた。エデン(台所)に・・・
しかし、僕は思い知らされるのだ。エデンに潜む魔の刺客の存在に・・
~第2章~近代科学の結晶が作り出した神のテリトリー
僕は息を切らしていた。それほどの興奮、高揚感、支配欲、それを感じさせるものが目の前にある。
そう僕は、冷蔵庫と呼ばれる食料をより長く保存できるように改良に改良を重ねた近代科学の結晶の前にいるのだ。
落ち着いていられるはずがない。この中に、この中に僕を満たす何かがある!
しばらく忘れていたものだ、暗いダンジョンに眠る宝箱を開けるその高揚感を。いまこの冷蔵庫を開ける感覚はまさにそれだ。
僕は今勇者と言って相違ないのである。
目の前にある扉を僕はそっとあけた。
中から最初に顔を出したのは、冷気・・そう中は生命の存在を許さないほどに冷え切った空間だったのだ。浄化された世界。神のみが存在を許されると言っても過言ではないそのテリトリーに
僕は見つけた。茶碗一杯の純白の米を。この過酷な環境化で彼女・・いや白米はダメージを最小限に抑えるためサランラップを纏っていた。
ふつくしい(美しい)・・
僕の口から自然と零れた言葉だった。
~第3章~白米の強制サルベージ計画
僕は彼女に触れる・・・
いけない!!もはやカチコチではないか!!魂が抜け落ちてしまっている。
これでは彼女の良さが十分に発揮されない・・このままではいけない。すぐに・・すぐに彼女を温めなければ!!!
魂を・・・・この空間のどこかに落としてしまった魂を呼び戻さなければ。サルベージ計画を実行しなければならない!
僕は急いで彼女を神のテリトリーから誘拐した。明日誰かの朝食になるかもしれない!この白米が昼時にタマゴと合体し、チャーハンと言う幸せを手にするかもしれない!
そんな罪悪感も今の僕を縛りつけることができなかった。そう僕はお腹が減っていたから
電子レンジ・・いや、今は電子レンジという名前ではない。「マイクロウェーブオーブン」だ!!!
説明するとマイクロウェーブオーブンとは、日本語に直すと電子レンジだ!!
マイクロウェーブオーブンのターンテーブルに彼女を置く・・・僕は彼女と一つの扉で隔たれた。
我慢できず、僕は扉を開けた。マイクロウェーブオーブンは動作を止める。
チン!!
その時がきた。マイクロウェーブオーブンから発せられたその短く、甲高い鳴き声は、サルページ計画が完了した合図。僕はどうしていいかわからないといったたどたどしい手つきで扉を開けた。
彼女は見事にオーラを纏い、柔らかくもっちりとした姿を取り戻していた。
僕はすぐさま彼女を抱え、茶碗というベッドにいれる。これで僕らは幸せになれるんだ・・
~最終章~別れは唐突に
美しい彼女を僕は着飾ってあげようと思った。そうだ!高級なものが良い。
今までかつてこれほど晴れやかな気分になることがあっただろうか。数ある装飾品の中から僕は高級そうなお茶漬けの素を選び、彼女にプレゼントした。
そこにあったかいお湯を注ぎ、花かつおで仕上げる。かつおと梅の香りがした。いい香りだ・・・
僕は彼女に【香(かおり)】という名前を付けてあげた。
香・・なんて良い響きなんだ。これから僕らは一つになる
僕は香を手にかける。箸で口の中に彼女を運んだ・・・
あぁ・・口いっぱいに広がる神の生み出したお茶漬けの味・・・梅の味がすっぱい・・・いや、しょっぱい。
・・・
ん?しょっぱい?!
まさか・・梅の味がしょっぱいなんてことがあるか!?しかもちょっと変な後味がする・・・僕はもう手足が震えていた。疑心暗鬼にとらわれていた
まさか・・・香が僕に毒を盛っているのではないか?!そう思わせるようなほどのお茶漬けの味!なんだこの味は・・
いや、僕は香を信じている・・・高級なお茶漬けの梅はしょっぱいのだ。
そう信じて僕はもう一口、香を口に運んだ・・・
海苔だ!海苔がすべてを知っていた。
僕の舌という感覚器官を通じて、訴えてきた。頭に響き渡る海苔の声・・やつは僕にこう言ったのだ。
海苔「このお茶漬けの素は、腐っております。至急ご確認の上、流し台の窓口までお越しください。」
嘘だ!!(; ゚ Д゚ )
香が僕に毒を盛っただと!?!?信じられるか!!神が作り出したお茶漬けだぞ!!!
恐る恐る僕は震える手でお茶漬けの素を確認する。
そこには約2年前の日付が記載されていた。そう消費期限は2年前だったのだ。
そのあと、僕は香を連れて、静かに流し台へ足を運んだ。
その後香を見たものはいない。
この物語の要約
お腹が減って、お茶漬け食べたら2年前に消費期限切れてたやつだったよ!
気持ち悪いブログ失礼しました!